自律神経失調症と恒常性(ホメオスターシス)。そしてパニック障害。

 自律神経は、身体の状態をある一定の範囲の範囲内におさめる機能があります。ゆっくりと活動している時にはそれなりに一定の範囲になるように、活発に活動している時でもそれなりに一定の範囲になるように。これを「恒常性」と呼びます。英語ではホメオスターシスと呼びます。

 落ち着いて行動するべきところで、走っている時のようにドキドキしたりハーハーと呼吸が早くなってしまっては不都合なのです。

 「自律神経失調症」では、なんでもない状況で、動機、呼吸困難感、発汗、めまい、などなど、状況とは釣り合わない身体の状態が出現します。これが自律神経症状です。人それぞれによって症状の出方は異なりますが、これは自律神経の本来の機能である「恒常性(ホメオスターシス)」の機能がうまくいかなくなっていることから生じます。それを「自律神経失調症」と呼んだりします。

 

 パニック障害では、突発的に「恒常性(ホメオスターシス)」が失われることで、発作的に強い症状が出ます。