不眠の原因の一つに「むずむず脚症候群」というものがあります。
有病率は統計結果にばらつきがあり、2~5パーセントくらいです。ということは日本には何百万人もいるということなのです。本当にこんなにたくさんいるのか、と疑問にも感じざるを得ない数字でもあります。
周囲から理解されにくい疾患です。かつてまったくと言っていいほど知られていなくて、ただ、欧米よりは日本のほうが早く認知されました。英語ではrestless legs syndrome(RLS)。
この症状は睡眠をとるときに、足がむずむずする、じっとしてられない、脚を動かしたくなる、脚に熱感を感じる、掻痒感を感じるなどです。これは大変苦しい症状であり、大きな悩みとなることが少なくありません。症状は脚だけではないこともあります。また日中に生じることもあります。あるいは半ば傾くような姿勢によって発生しやすくなったりします。共通した特徴としてはじっとしてるのが大変苦しいような異常感覚が生じるということです。
原因は不明のことも結構あります。原因があることもあります。たとえば、鉄欠乏性貧血やパーキンソン病(症候群)などがあげられます。その他、レアな原因としては脊椎・脊髄疾患、透析などをしている腎不全、胃の切除、リウマチなどです。
アルコールやカフェインで悪化することがあります。また抗うつ薬のSSRIやSNRIなどで時に悪化することがあります。
睡眠不足から、日中の眠気、倦怠、疲労が生じ、集中力低下をきたしたり、交通事故に遭ったりすることもあるので注意を要します。
これについては、たとえば次のようなサイトもあります。