睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群SAS (Sleep Apnea Syndrome)とは、仰向けに横になったときに、喉の奥の呼吸の通り道がふさがれてしまって、呼吸ができなくなる疾患です。主に舌の付け根(舌根)が、重力によって下がる(沈下する)ことによって、喉の奥(咽頭)が閉塞するのが原因です。目が覚めているときには、無意識的に舌根が沈下するのを防いでいて、気道は確保されています。眠っているとき、特に眠りが深くなるにつれて、重力に引っ張られて、舌根は沈下しやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の場合は、そうなりやすい喉の形状になっています。体重が増えて喉に脂肪がつくと、さらにその傾向が強まるので注意を要します。

 眠っているときに、知らず知らずに呼吸が止まっていても、眠り続けるのです。したがって、毎日少しずつ脳が低酸素状態になるので、脳に何らかの悪影響を及ぼし続けることも考えられます。最悪、脳が極端な低酸素状態になって、脳に対するダメージ、つまり後遺症が残ることもあります。人体は脳の低酸素状態を防ごうとして、睡眠を浅くすることで対処します。その結果、十分な睡眠時間をとっているのに、熟眠感がない、朝が眠い、日中眠気が生じる、集中力が落ちる、などの辛い症状に悩まされることになります。睡眠時の無呼吸状態や眠りが浅くなったことは本人には自覚されにくいため、だるい、眠気が生じる、居眠りをしてしまうなどの症状だけが自覚されます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)については、たとえば次のようなサイトがあります。

SASネット

睡眠時無呼吸症候群のチェックリスト

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