適応障害とは

 適応障害とは、世界保健機構(WHO)によって、おおむねこのようなものだという範囲が提示されています。

 ある程度以上強い外的ストレスが加わったときに、対処能力の限界を超えて、種々の心身の症状が発生します。

 この場合、外的ストレス因と個人のストレス脆弱性が重なっているとされます。外的ストレスとストレス脆弱性の2つの掛け合わせによるとされています。

ストレスの原因

 外的なストレスの原因には、たとえば環境の変化の不適合、別離、パワハラ、過重労働、種々の就労上のトラブルなどがあります。

心身の症状

 心身の症状として表れやすいのは、不安、抑うつ、自律神経症状などです。自律神経症状としては、吐き気、頭痛、肩こり、発汗過多、動悸などが多いです。


適応障害の治療

 回復への早道として大切なのは環境調整です。たとえば、ストレス因についてもう一度上司と話し合ってみる。ストレスの緩和の措置を講じてもらう。より一層の協力体制を構築する。それが困難でしたら、治療のために、ストレスにさらされている環境から一旦離れてみるということもおすすめすることがあります。つまり休職という手続きをとります。これによって、比較的早めの改善を目指せます。かなりのテンポで改善しますが、集中力の持続性が落ちていたり、意欲が落ちていると、それが長引くこともあります。これら全部が良くなってから、復帰の手続きをとり、徐々に復帰をします。復帰の際には、環境調整をしたり、軽減業務から徐々にスタートすることが不可欠になります。

本人の側の長期的な視野に立った対処

 平行して、本人のストレス脆弱要因についても検討もすることもあれば、性格的要因について、職業適性の問題なども必要に応じて検討することもあります。

 これは中・長期的な視野を見据えつつ、根気強くカウンセリングをやっていくことも重要な手立てになります。