運動:メンタル面効果について(うつ状態)

 運動することによってメンタル面によい影響があると言われています。統計的にもそのような結果が出る場合があります。運動にはいくつもの種類がありますので、各人にあったものを選択されるとよいでしょう。また、体を痛めたりけがをしないように気を付けましょう。運動の強度によりますが、回数は週に3回まで、多くても4回までがよいでしょう。週に2回でも効果があります。運動にはいろいろな効果があると考えられますが、ケースバイケースですが一石二鳥というよりも一石三鳥か一石四鳥くらいだと考えてもいいかと考えられます。

 運動すると、特にメンタル面でどのような効果があるのでしょうか。ひとつの推論についてお話ししたいと思います。

 運動のやり方によっては、生きていくためには動かないといけない、といういわゆる生存本能が脳の中で起動されると推察されます。特に数分から20分以内の短時間で強度の強い運動は、この自己保存本能が起動されやすいと思われます。脳と体が、危機的状況に対処しなければならないと認知すると、それを克服するためには、筋肉が発達したり骨が強くなったりするなど体形を変化させます。危機対応のため体の変化はかなり早く進行します(50歳代、60歳代であってもです)。また運動能力を発揮するだけでは危機的状況を乗り切れない可能性があるので、生き抜くために人間が常に用いてきたもの、つまり知力や意思を駆使しようとします。これは体を動かしていないときに、危機の再来に備えて、頭を働かせ、物事に集中して、努力するということです。これが運動がメンタル面に及ぼす影響の代表的な一例です。

 以上はわかりやすい例としてお話ししました。また適宜、運動についてはお話ししたいと思います。

 【注意】急激に負荷の強い運動をしないようにしましょう。また体を痛めることのないように気を付けましょう。負荷の強い運動はわかりやすく説明するための一例として挙げたまでですので、ほかにもいろいろな運動の仕方があります。うつ状態さなかには、治療の補助手段として運動をさいには、担当の医師に相談してからにしましょう。