カフェインの活用

 カフェインはアデノシンという脳内の睡眠物質の作用をブロックします。そのことで眠気を覚まさせる効果があります。もっともカフェインの眠気覚ましの効果の度合いは、人によって異なりますし、日によっても異なります。

 日中眠気を軽くするためにカフェインを上手に活用するのも一つの方法です。

 カフェインが入っているもので一般によく飲まれるものがコーヒーやお茶です。

 コーヒー一杯でおよそ60mgのカフェインが入っています。緑茶ですと一杯20~40mgと少なめになります。しかし緑茶は健康には良くて、コーヒーよりたくさん飲んでも構いませんので、おすすめです。

 栄養ドリンクにはコーヒー一杯分くらいのカフェインが入っています。コストパフォーマンスとしてはよくありません。なかには特別たくさんのカフェインが入っているドリンクもあります。

 カフェインの含有量が多いものは玉露1杯100mg~150mgです。それに相当するのがコーヒーのなかでもとりわけ濃いエスプレッソです。缶コーヒーには意外にそれくらいのカフェインが入っているものが多いです。つまり缶コーヒーには普通のコーヒーの2,3倍のカフェインが入っているようです。ペットボトルのお茶もコーヒーほどではありませんが多めです。飲み心地を良くするために、人工的にカフェインを添加していると思われます。

 上手に活用しましょう。

カフェインを摂取するにあたっての注意点:

・カフェインを摂取しすぎないようにしましょう。また相性によっては体調に変化を来す場合もあるかもしれません。

・カフェインを取りすぎると、慣れが生じて、だんだん効果が薄れてくる傾向があります。同じ効果を得るのに分量が多くなりがちです。つまり耐性がつくことがあります。カフェインを摂取しないあるいは少なめに摂取する日を週に2日くらい設けましょう。つまり休日をそれに充てるとよいとおもいます。

・よく言われるように、カフェインで眠れなくなることがあります。人によって、日によって異なります。カフェインと不眠の関連性がわかりにくい時もありますので、念のために午後の3時を過ぎたらカフェインを摂取しないほうが良い場合もあります。なおウーロン茶やほうじ茶にもカフェインは入っています。

・パニック障害の場合には、カフェインはパニック発作を誘発するような刺激がありますので、あまりたくさん飲まないようにしましょう。カフェインとパニック発作の関連性は気づきにくく、盲点になりやすいので注意してください。