うつ病の残遺症状と再発

 うつ病の残遺症状とは、うつ病の諸症状がおおむね治ったが、後遺症のようにいくつかの症状が残ったものです。たとえば、不眠傾向とか、意欲低下、集中持続困難、易疲労感などがあります。必要な内服薬を継続したり、軽減業務の措置を講じるなどして、残遺症状がなければ、おおむね大丈夫かと思われます。しかし、残遺症状をそのままにしておくと、うつ病の再発リスクが高まります。統計的には、再発可能性は3から5倍に高まると言われています。