ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用について

【ベンゾジアゼピン系抗不安薬の効果について】

 ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、内服して30分から1時間くらいで、不安感、緊張感、胸のざわつき、自律神経症状が緩和してきます。

 ただ、社会不安症やあがり症では、抗不安薬の効果は、あまり期待できないという印象があります。人によっては効果があるのですが、随分とばらつきがあります。そのため当院では、対人緊張の緩和の目的で、第一選択にはしていません。

 

【ベンゾジアゼピンの副作用】

 主な副作用としては、眠気、ふらつきがあります。落ち着いているときに内服すると眠気が生じることがあり、緊張している最中には、眠気は生じにくいです。人前で話すことが終わって緊張がほぐれたときに、急に眠気が生じやすくなります。

 ベンゾジアゼピン系抗不安薬は連用によって依存が生じるリスクがあります。また逆に、急激な中止によって離脱症状が発生することもありますので、医師と相談しながら、代替的手段を検討することが望ましいです。

 

 古い情報で書かれたものを新たに書き直しました。貴重なご意見をいただきました。ありがとうございます。(2023年3月24日)