メラトニン

 メラトニンは、睡眠覚醒リズムの周期(いわゆる体内時計)を調整しているホルモンです。これは脳の小さな一部分(松果体)で生成されています。

 日中に強い光を浴びる、つまり目から強めの光が入ると、メラトニンの分泌量が減って目が覚めやすくなります。逆に夜暗くなるとメラトニンの分泌量が増えて眠るためのコンディションが整ってきます。

 子供や若者はメラトニンの量が豊富で、よく眠るのですが、年齢とともに徐々に減少する傾向があります。しかし高齢者であっても、日中の日照時間が多いと、夜になると若者並みにメラトニンが増えるという研究結果もあります。

 やはり日中は陽の光を浴びて活動すると、夜はぐっすりと眠りやすくなるようです。とくに朝に日光を浴びるのが良いようです。

 アメリカではアメリカ食品医薬品局(FDA)によって、メラトニンがサプリメントに分類されています。

 また武田製薬がロゼレム(成分名・ラメルテオン)という名称で医薬品としてメラトニンをだしています。通常は就寝2時間前に内服します。効果が出るのに2、3週かかることが多いです。安全性が高いのが特徴の一つです。