AD/HDの過集中について

 AD/HDは注意力がない(つまり注意の欠如)というふうに言われますが、意外かもしれませんが、集中しすぎることが少なからずあります。これには周囲も本人もあまり自覚していないことがあります。興味があること、期限が迫っているとき、ここぞという正念場の時や、そういった特別なことでもなく、頑張っているときに、一つのことに過度に集中してしまいがちです。またあれもこれも、といろいろなやるべきことを複数詰め込みすぎることもあります。これを総じて「過集中」と呼びます。

 本人としては頑張っているし、周囲から見てもテキパキと仕事をしているように見えたります。

 しかし、詰め込みすぎてパンパンの状態になっていることは、知らず知らずに無理がかかっていて、予想外のミスも増えがちになります。

 過度に集中することを緩和して、注意の配分をうまく調整することが目標になります。