うつ病の「内因」とは。

 「内因」という言葉をお聞きになられたことがあるかもしれません。「内因」という言葉はわかりにくいものです。

 うつ病になりやすい人となりにくい人がいます。その原因は不明です。原因は不明ですが、精神医学ではうつ病になりやすい内的な原因を「内因」と呼んでいました。うつ病は、「内因性精神疾患」とされます。

 それに対して、心理的ストレスの原因がはっきりしている場合には、心因性うつ病と呼んで区別することもあります。

 しかし実際には、内因と心理的要因と環境要因が絡み合ってうつ病となっています。うつ病は内因という一つの要因によって発症されるのではなく、多因子であると考えられます。内因、心理、環境の割合は様々です。対処によってかなりこれが改善されるものです。その際、内因という考え方も重要です。