
タイトル「循環」
3年半のあいだ、少しずつ描いてきた絵がようやく完成。
バベルの塔は、人間の文明化に伴う傲慢さにより神の怒りを買い破滅させられました。しかしやがてまた文明がはじまります。そのような歴史的な循環があります。
またこの絵では父親から娘へと受け継がれていて、これは世代の循環となっています。父親の背には死の象徴である十字架が多数並んだステンドグラスがあり、娘には幾つかの船がまるで子供たちのように取り巻いています。父親と娘にはそれぞれの想いがあります。
こうして個人のレベルでも歴史のレベルでも死と再生が繰り返され、受け継がれています。