発達障害の特性別評価法(MSPA)

 MSPAは「エムスパ」と呼びます。

Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD

PDDは広汎性発達障害、ADHDは注意欠損多動性障害のことです。

 MSPAは、日本で作られたものです。2009~2011年厚生労働科学研究費補助金の支援のもと開発を進められました。

 MSPAでは、当事者ばかりでなく家族や教師といった異なる立場の多様な支援者が特性の個人差を視覚的に理解できるよう、こだわり・睡眠リズム・反復行動といった要素を5段階でレーダーチャートに示しています(図1)。

 各人の生活機能や特性(凹凸)をみることができます。その人が、どの点でどれくらい困っているのかを見ることができます。

 診断基準DSM5では、発達障害診断時にMSPAと似た概念が取り入れられています。

 わが国では、2016年4月1日より保険がきくようになりました。