軽度自閉症とは(とくに行動特性について)。

  軽度の自閉症ではたとえば次のような行動特性があります。

・新しい場面に適応するのに時間がかかる。

・一箇所にこだわって深掘りする傾向がある。

・人の表情や様子を見て相手の気持ちを読み取るのが苦手。喜怒哀楽など明瞭なものはわかるが、どんな気持ちなのか想像するのが難しい。

・相互関係を勘案したり状況を理解するよりも、こだわっている事柄に関して自分の気がすむように行うことを優先してしまいがちである。それが行動原理のようにして優位になることもある。

・状況や場の雰囲気を把握するのが苦手。

・損をするのではないかという判断がしづらい。

・同じような行動パターンを繰り返すほうを好む。予想外の状況になる混乱しやすく、ひどいときにはパニックになる。

・人と雑談するときに臨機応変に話題が変化するのが苦手。

・字義通りに解釈してその通りに行う。

・家庭生活は特には大きな問題がなくて少し変わっている子くらいであっても、学校でのコミュニティーに入り辛い。また社会にでて、臨機応変性が求められる仕事だと合わずに支障をきたしがちになる。

・昔の記憶、特に外傷的な体験の記憶にこだわりをもちはじめると、延々そのことにこだわってしまう。

 

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 軽度の自閉症とは生来の脳機能の特性と考えられています。